寒い。
10年ほど前にハンガリーのブダペストに2年半住んだことがあって、それが個人的にはこれまでの最も寒い体験だったのだが、そんなのはもう比較にも何もならない。
先週の金曜日に仕事でカルガリーへ行って、きょう(月曜日)エドモントンに帰ってきた。このアルバータ州の二大都市間の移動は南北に走る国道2号を利用して約3時間半、制限速度標示は110kmとなっている。普段は車のクルーズコントロールを時速110キロにセットし単調な運転に退屈するような行程なのだが、今回は110キロで走り続けるのがすこし恐ろしかった。
ここ数日、小雪が降り続いている。気温が非常に低いので降った雪が路面に積もるという現象は発生せず、横なぐりに吹き続ける風と前方を走行する車が巻き起こす風とで目の前は白い砂嵐のようになる(運転しながら写真をとろうかとも思ったが自制しました)。しかも、運転席からは見えにくいブラックアイスと呼ばれる路面凍結が処々に発生しているらしく、中央分離帯(といっても日本の高速のそれとは違い、幅は20メートルぐらいある)に突っ込んでしまった車をちらほらと見かけた。
エドモントンに来る前に「冬の寒さはシベリア並みだ」と人に言われたときは、単なる言葉のあやだろうと思っていた。あまり寒いので、ちょっとインターネットで調べてみると、まさしくシベリア並みの寒さなのである。今これを書いている時点(11月27日午後11時)でのエドモントンの気温が零下24度、イルクーツクは同17度、ノボシビルスクは同25度、ヤクーツクという所は何と零下38度の寒さである。ちなみにこのぐらい寒くなると、日中の気温と夜間の気温にはほとんど差はなくなってしまう。お天道様もお手上げだ。網走や稚内などというところもえらく寒いのだろうと思っていたが、氷点下にも至らない摂氏1度では、ここの寒さとは比べるべくもない。アラスカなども寒そうだが、アンカレジ零下7度、フェアバンクス零下18度で、相撲で言えば横綱と前頭・小結ぐらいの差はある。
とはいっても、室内はセントラルヒーティングで快適な温度に保たれていてシャツ1枚でもしのげるほどだ。ただ、外出するときには上から下までしっかりと防寒具を揃えることを怠ってはならない。
Tuesday, November 28, 2006
Wednesday, November 22, 2006
凍結ペン
勤務先の役所はエドモントン市の中心部にあり駐車場も高くつくので、11月に入ってから通勤はバスと電車を乗り継いでいる。10月の末までは天気のいい日はオートバイで通勤していた。うちの車は普段はもっぱらカミさんが使っている。
通勤時間は道の混み具合にもよるが通常は約45分間で、この間の時間つぶしに最適なのが半年ぐらいまえから凝りはじめたSUDOKU(数独)パズルだ。日本では2、3年前にはやったらしいが、北米では今年に入ってから人気がでた。簡単なやつだと片道二つぐらいはこなせて、仕事前の眠たい頭を起こすのにちょうどいい。
バスから電車に乗り換えるところはアルバータ大学の大学病院の前で、バスを降りて100メートルほど歩くとホームに着く。その間約1分、SUDOKUの本とボールペンは右手に持ったままだった。ホームに立ち電車が来るまで四角の箱に数を埋めていこうとしたら、ついさっきバスから降りるまでは書けたのに、そのペンが今は書けない。パズルの余白の部分にぐちゃぐちゃと線を引こうとしても跡が残るだけでインクがでないのだ。あれっ、インクを使い切ったかなと思ったところへ電車が入ってきたので、乗り込んで座席に座り(始発駅なので必ず座れます)手袋をはずして再度パズルに取り掛かったところ、今度はちゃんと書けるではないか。
役所についてインターネットで今朝のエドモントンの気温を確認したらマイナス20度。でも地元の人に聞くと、こんなのは1月、2月に比べるとまだまだ序の口とのことでした。
通勤時間は道の混み具合にもよるが通常は約45分間で、この間の時間つぶしに最適なのが半年ぐらいまえから凝りはじめたSUDOKU(数独)パズルだ。日本では2、3年前にはやったらしいが、北米では今年に入ってから人気がでた。簡単なやつだと片道二つぐらいはこなせて、仕事前の眠たい頭を起こすのにちょうどいい。
バスから電車に乗り換えるところはアルバータ大学の大学病院の前で、バスを降りて100メートルほど歩くとホームに着く。その間約1分、SUDOKUの本とボールペンは右手に持ったままだった。ホームに立ち電車が来るまで四角の箱に数を埋めていこうとしたら、ついさっきバスから降りるまでは書けたのに、そのペンが今は書けない。パズルの余白の部分にぐちゃぐちゃと線を引こうとしても跡が残るだけでインクがでないのだ。あれっ、インクを使い切ったかなと思ったところへ電車が入ってきたので、乗り込んで座席に座り(始発駅なので必ず座れます)手袋をはずして再度パズルに取り掛かったところ、今度はちゃんと書けるではないか。
役所についてインターネットで今朝のエドモントンの気温を確認したらマイナス20度。でも地元の人に聞くと、こんなのは1月、2月に比べるとまだまだ序の口とのことでした。
Tuesday, November 14, 2006
JANOME
きょうは月曜日、普段なら7時ごろ起床、8時過ぎに家を出て役所へ出勤、というパターンなのですが、11日の土曜日がカナダではRemembrance Day(戦没者と退役軍人の顕彰の日)だったので、月曜日は振り替え休日でお休み。
ゆっくり起きだしてコーヒーを飲みながら朝刊を繰っていたら「JANOME」と大書したチラシが目にとまりました(写真参照)。変な話ですが、このところ英語圏での生活が長く続いているので、最初にその言葉を見たときは「ジャノーム」、それから下のミシンの写真を見て「なーんだ、蛇の目か」でした。
カメラの「NIKON」が一部英語話者には「ナイコン」と発音されているという話は聞いていたし、実際に Paul Simon の歌でも「ナイコンキャメラ」と発音されているのを聞いていたので、まあ、そんなものかなと思ってはいたのですが、実際に端無くも自分が「JANOME」というローマ字つづりから「ジャノーム」と発音してしまって、その間の事情を妙に納得したのでした。
ついでながら、日本の商標名が日本語の発音とは異なった言い方で発音されている例としては「DATSUN」などが思い出されます。「DATSUN」などと言っても、もう知らない人のほうが多いかもしれませんが、これは日本語では「ダットサン」と発音されて、由来はわかりせんがかつては日産の別名でした。この「DATSUN
ゆっくり起きだしてコーヒーを飲みながら朝刊を繰っていたら「JANOME」と大書したチラシが目にとまりました(写真参照)。変な話ですが、このところ英語圏での生活が長く続いているので、最初にその言葉を見たときは「ジャノーム」、それから下のミシンの写真を見て「なーんだ、蛇の目か」でした。
カメラの「NIKON」が一部英語話者には「ナイコン」と発音されているという話は聞いていたし、実際に Paul Simon の歌でも「ナイコンキャメラ」と発音されているのを聞いていたので、まあ、そんなものかなと思ってはいたのですが、実際に端無くも自分が「JANOME」というローマ字つづりから「ジャノーム」と発音してしまって、その間の事情を妙に納得したのでした。
ついでながら、日本の商標名が日本語の発音とは異なった言い方で発音されている例としては「DATSUN」などが思い出されます。「DATSUN」などと言っても、もう知らない人のほうが多いかもしれませんが、これは日本語では「ダットサン」と発音されて、由来はわかりせんがかつては日産の別名でした。この「DATSUN
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